全民連事業概要
−民俗芸能の火を灯し続けよう−
〜全国の市区町村 文化財・民俗芸能担当者様へ〜 いにしえから伝えられてきた、各地の特色ある民俗文化財は、私たちの心のふるさとであり、長い年月をかけて生活の中で育まれてきた貴重な文化です。
この世界に誇れる文化を全国的に守り続け、今後も育ててゆくために、自治体が連携を強化し、ネットワークを広げていかなければならないと考えます。
全民連に是非ご加入していただき、民俗芸能への先進事例や取組み、また民俗芸能に対する考えをご教授頂ければと思います。
1 全民連とは
全民連(正式名称:全国民俗芸能保存振興市町村連盟)は、民俗芸能その他の無形民俗文化財の保存振興にあたる市区町村によって組織された団体で、昭和51年に設立されました。
〜設立までの経緯〜 全民連だより創刊号(昭和52年2月10日発行)によると、「昭和50年に文化財保護法が改正され、民俗芸能は民俗文化財の中に位置付けられ重要無形民俗文化財として指定され、保護される制度が設けられることになりました。 しかし、民俗芸能などの無形の民俗文化財はそれが伝承されてきた社会的条件が戦後大きく変わってきているため、各地域の人々の熱意だけでは十分な保存・振興をはかることは難しい状況にあります。」 このようなことから、昭和51年5月、民俗芸能保存振興のための全国組織について文化庁・都道府県教育委員会・市町村長・保存会代表で協議を行った結果、市町村が主体となって全国組織を作り、民俗芸能の保存振興をはかるのが至当であろうということになりました。こうして、昭和51年12月10日の発起人総会を経て、全国168市区町村のご賛同をいただき12月23日の結成総会において全民連が発足する運びとなりました。 |
2 目的
全国各地にはその土地に代々伝わる民俗芸能、年中行事などさまざまな無形民俗文化財がありますが、こうした貴重な文化資産を正しく保存継承していくことを市区町村の責務と考え、加盟市区町村が連携してその保存振興に努めることを目的としています。
3 活動内容
全民連は、文化庁伝統文化課、顧問・参与の先生方、各都道府県文化・文化財担当課のご支援、ご指導をいただきながらつぎのような活動を行っています。
(1)定期総会(毎年1回)
毎年加盟市区町村の中から開催地を決め、総会、芸能鑑賞会等を実施しています。文化庁、顧問・参与、都道府県、加盟市区町村のみなさまとの交流を図る良い機会となっています。
<平成22年度羽後大会(於秋田県羽後町) <平成24年度棚倉大会(於福島県棚倉町) <平成25年度東栄大会(於愛知県東栄町)
歴代総会開催地
回 | 年度 | 開催地 | 都道府県 | 地区 | 回 | 年度 | 開催地 | 都道府県 | 地区 |
1 | 昭和51 | 国立教育会館 | 東京都 | 設立総会 | 24 | 11 | 角館町(現・仙北市) | 秋田県 | 北海道・東北 |
2 | 52 | 焼津市 | 静岡県 | 関東・甲信越 | 25 | 12 | 伊江村 | 沖縄県 | 九州・沖縄 |
3 | 53 | 秋保町(現・仙台市) | 宮城県 | 北海道・東北 | 26 | 13 | 板橋区 | 東京都 | 関東・甲信越 |
4 | 54 | 笠岡市 | 岡山県 | 中国・四国 | 27 | 14 | 両津市(現・佐渡市) | 新潟県 | 関東・甲信越 |
5 | 55 | 八女市 | 福岡県 | 九州・沖縄 | 28 | 15 | 八尾町(現・富山市) | 富山県 | 東海・北陸 |
6 | 56 | 北上市 | 岩手県 | 北海道・東北 | 29 | 16 | 椎葉村 | 宮崎県 | 九州・沖縄 |
7 | 57 | 富山市 | 富山県 | 東海・北陸 | 30 | 17 | 最上町 | 山形県 | 北海道・東北 |
8 | 58 | 板橋区 | 東京都 | 関東・甲信越 | 31 | 18 | 曽爾村 | 奈良県 | 近畿 |
9 | 59 | 垂井町 | 岐阜県 | 東海・北陸 | 32 | 19 | 花巻市 | 岩手県 | 北海道・東北 |
10 | 60 | 御坊市 | 和歌山県 | 近畿 | 33 | 20 | 福岡市 | 福岡県 | 九州・沖縄 |
11 | 61 | 弘前市 | 青森県 | 北海道・東北 | 34 | 21 | 南相馬市 | 福島県 | 北海道・東北 |
12 | 62 | 焼津市 | 静岡県 | 関東・甲信越 | 35 | 22 | 羽後町 | 秋田県 | 北海道・東北 |
13 | 63 | 大阪市 | 大阪府 | 近畿 | 36 | 24 | 棚倉町 | 福島県 | 北海道・東北 |
14 | 平成元 | 笠岡市 | 岡山県 | 中国・四国 | 37 | 25 | 東栄町 | 愛知県 | 東海・北陸 |
15 | 2 | 三浦市 | 神奈川県 | 関東・甲信越 | 38 | 26 | 羽後町 | 秋田県 | 北海道・東北 |
16 | 3 | 八女市 | 福岡県 | 九州・沖縄 | 39 | 27 | 八丈町 | 東京都 | 関東・甲信越 |
17 | 4 | 浦添市 | 沖縄県 | 九州・沖縄 | 40 | 28 | 金沢市 | 石川県 | 東海・北陸 |
18 | 5 | 櫛引町(現・鶴岡市) | 山形県 | 北海道・東北 | 41 | 29 | 鶴岡町 | 山形県 | 北海道・東北 |
19 | 6 |
根尾村(現・本巣市) | 岐阜県 | 東海・北陸 | 42 | 30 | 二本松市 | 福島県 | 北海道・東北 |
20 | 7 |
鷲宮町(現・久喜市) | 埼玉県 | 関東・甲信越 | 43 | 令和元 | 品川区 | 東京都 | 関東・甲信越 |
21 | 8 | 高千穂町 | 宮崎県 | 九州・沖縄 | 44 | 2 | 書面決議 | ― |
― |
22 | 9 | 大迫町(現・花巻市) | 岩手県 | 北海道・東北 | 45 | 3 | 書面決議 | ― |
― |
23 | 10 |
東城町(現・庄原市) | 広島県 | 中国・四国 | 46 | 4 |
書面決議 | ― | ― |
伝統ある文化庁企画の全国民俗芸能大会を、財団法人日本青年館と共催しています。
<全民連会長は記念式典に於いて挨拶・出演団体への記念旗贈呈を行っています>
全国5ブロックごとに都道府県主催により民俗芸能大会が開催されていますが、この大会を協賛しています。
北海道・東北ブロック・・・北海道・青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県
関東ブロック・・・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県・長野県・静岡県
近畿・東海・北陸ブロック・・・富山県・石川県・福井県・岐阜県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・和歌山県・兵庫県
中国・四国ブロック・・・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州ブロック・・・福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
(4)協賛後援活動
大会、公演等で本会の目的達成に必要な内容のある事業に対して協賛、後援活動を行っています。
(5)全民連だより・ホームページ
全民連だよりは年2回発行し、総会など活動状況を掲載しています。
ホームページでは、市区町村の民俗芸能に関する先進事例の紹介、総会の報告などを掲載しています。
(6)加盟促進活動
全民連関連事業を通じて、未加盟市区町村へ加盟を呼びかけています。
4 他団体との連携
全民連は、全日本郷土芸能協会(全郷芸)など民俗芸能等の保存振興に努める諸団体と連携しながら事業を進めています。
5 組織構成
加盟市区町村数 146市区町村(令和3年4月1日現在)
会長:東京都板橋区
副会長:岩手県花巻市・岡山県笠岡市・石川県金沢市
理事監事:16市区町村
顧問:民俗芸能等に関する諸団体、学識経験者の方々
参与:全日本郷土芸能協会、各都道府県文化・文化財主管課
6 会費
全民連の活動は、すべて加盟市区町村からの会費によって運営されています。
会 費(年額)
政令指定都市:30,000円
人口50万人以上の市:25,000円
人口10万人以上50万人未満の市:20,000円
人口10万人未満の市:15,000円
町:10,000円
村:5,000円
7 加盟申込方法
(1)加盟申込書を全民連事務局あてご郵送ください。
全民連加盟申込書はこちらから
(2)会費は、予算措置のない場合は加入初年度分は免除可能ですので、事務局までお知らせください。
8 お問合せ
全国民俗芸能保存振興市町村連盟(全民連)事務局
〒173−8501 東京都板橋区板橋2丁目66番1号
板橋区教育委員会事務局生涯学習課内
電 話 03(3579)2636
FAX 03(3579)2635
メール bunka@zenminren.gr.jp
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