趣旨

全国各地域の歴史・風土の中で育まれてきた年中行事、民俗芸能などさまざまな特色ある民俗文化財は、生活と密着した伝統的な文化であり、かけがえのない財産です。
この貴重な文化遺産を正しく保存継承し、地域文化の向上発展を図ることは、豊かでかつ個性ある地域づくりを進める上で特に必要なことであると考えます。
このことに鑑み、全国民俗芸能保存振興市町村連盟は、直接住民と接して文化財行政に携わる者として、民俗芸能の保存振興に取り組んでいます。

設立

昭和51年

〈 設立の経緯 〉

昭和50年	文化財保護法改正 ○民俗芸能が民俗文化財の中に位置づけられ、重要無形民俗文化財として指定・保護される制度が設けられた。 ○しかし社会の大きな変化により、地域の人々の熱意だけでは十分な保存・振興は難しい状況にあった。
昭和51年5月	全国都道府県文化・文化財行政主管部課長会議開催の際、民俗芸能保存振興のための全国的組織を設ける提案
昭和51年10月18日	文化庁において、全国各ブロック代表、県教育委員会担当者、市町村長、保存会代表が民俗芸能の保存振興策と全国的組織について協議 ○「各地域の保存会は非常に熱心に民俗芸能の保存にあたっているが、組織的にも財政的にも強くはない」 「地域によっては、市町村長が保存会会長であったり、直接住民に接して文化財の保護、保存会に対する指導・支援を行ったりしているところもある」 という状況から、市町村が主体となって全国的組織を作り、民俗芸能の保存振興をはかるのが妥当となった。 ○各ブロックの市町村長が発起人となり、文化庁、全国都道府県・指定都市文化文化財行政主管課長協議会（全文協）の協力を得て、全国民俗芸能保存振興市町村連盟結成の趣意書を作成
昭和51年11月下旬	都道府県教育委員会を通し、趣意書を各市町村に配付
昭和51年12月10日	文化庁において発起人総会開催 ○連盟の規約、事業計画、事業予算を検討 ○結成総会開催打合せ
昭和51年12月23日	結成総会開催